5月のテレパシー
5月12日
昨晩も弟くんの手料理を食べた。
 
母「これだけ出来たら、おムコさんに出せるわよねえ!」
私「あー、出せるね」
母「じゃあ、あんた貰ってやってよ」
私「貰いたい!」
 
弟「ごめんなさい」
 
「即答やったで、今!」とおかんが笑い転げていた。
 
笑 え な い。

 
5月17日
UOにて。
語尾にwをつける人がものすごく多い。文字のみのコミュニケーションなので、アクセントがないと 素っ気ないから仕方ないと言えば仕方ない。UOしたての頃こそ、違和感を感じまくりだったけどさすがにもう慣れた。 けど、未だに慣れないのが、wの羅列。
 
A「昨日そのまま寝ちゃってw」
B「wwwww」
 
こういう会話を見かけると、私は勇気を出して話し掛けてみる。
 
「大笑いしてるんですか?」
 
相手にされたことは、一度も、ない。
(UO歴1年になります)

 
5月22日
メイ の発言:
つか、今日もくよう・・・?
??? の発言:
えっと
??? の発言:
水曜かな・・・?
??? の発言:

メイ の発言:
なんか、いまひどい会話したきぶん・・・
メイ の発言:
うん
??? の発言:
木曜でした・・・
??? の発言:
えへへ・・・
メイ の発言:
あれ、水曜みたいだよ・・・?
??? の発言:
あれ
??? の発言:
水曜だ・・・!
メイ の発言:
ひどい会話だ
??? の発言:
ひどいな、まじで
??? の発言:
笑っちゃったよ
メイ の発言:
苦笑、だよね
 
笑い事じゃないことに気づけないあたりが、ふたりとも社会の底辺クラスなんだって 2日経ってから気づいた。

 
5月30日
トイレにゴキブリがいた。
素早くドアを閉めて、おかんと弟くんに「ゴキブリがいる!」と騒ぎながら知らせる。 一同、そない歪めんでも、とばかりに嫌な顔。
 
弟くんは昔、ゴキブリにも動じない時期があった。 ゴキブリを見つけると嬉々として新聞紙で叩いていた。 それがあるとき、喜び勇んで叩きすぎた結果、ゴキブリが真っ二つにちぎれ飛ぶという衝撃映像を 目の当たりにしてしまってからゴキブリが大の苦手になってしまったらしい。 おかんは元から昆虫類が大嫌いだし、私は一人暮らしのときに何度か茶色いアイツとは戦った けれども、他に人がいるなら自分はがんばりたくない、という社会にとって何の役にも 立たない人間だ。だけど私は動いた。手に殺虫剤と掃除機をとった。もちろん、それを 弟くんに渡した。当然のようにゴキブリ退治道具を渡された弟は、うっかりそれを受け取ってしま った後、しまった!という顔をしていた。私の任務は終わった。
 
トイレへ向かった弟くんと一応ついていってる母親から、 「ゴキブリいない!」「ほんとにいたの?!」「どのへんに!」「どれくらいの大きさ?!」 と興奮気味に大きな声で質問攻めにあった。私の任務は終わったはずなのに、このままでは ちょっとトイレに来てと言われかねない。
 
「ゴキブリ見つけたからって何でそんなに怒鳴られないといけないのさ!」
 
バタン、ドタドタドタ。
 
逆ギレを装って、自分の部屋に逃げ帰ることに成功。
わが身の安全を確保するという最終任務を無事遂行。
 


問題は私の部屋にゴキブリが出たときどうするか、です。
今から戦々恐々としています。

 
5月31日
だからさ、昨日君たちがゴキブリを取り逃がしたばっかりに、 視界に何かちらつくと気になって仕方ないわけ。ずっとびくついてんの。 そんなだから、トイレの便器に茶色い物体が見えたとき、ビクー!って、おまえ、 それ今私がしたウンコじゃん、みたいな。
 
今日も絶好調に底辺を這って生きてます。